先日、長期的関係を求めている男性は女性の顔を見て、短期的関係には女性の身体を見るという研究の記事を紹介しましたが、今度は女性の傾向を研究した記事を紹介します。
この記事によれば、短期的関係を求める女性は、顔に傷のある男性を選ぶのだそうです。原文記事は以下から。
Men With Facial Scars Are More Attractive To Women Seeking Short-Term Relationships
この研究はリバプールの大学で行われました。
古来から、傷を持つということは、西洋ではあまり良く思われておらず、東洋を始め、西洋以外の地域では、成人や強さの証とされる文化の違いがありました。
しかし、リバプールの大学に属する研究者たちが科学的に突き詰めると、西洋の女性たちも傷を持つ男性を魅力的に感じており、傷はその男性の健康や勇敢さに繋がるものとして取られている可能性があると明らかになりました。
今回の研究では、傷が男女にとって、長期的、あるいは短期的関係を持つ相手選びに、どのように影響するか、ということが調べられました。
その結果、女性が短期的関係を持つ相手に、顔に傷のある男性を選ぶ傾向があるということがわかりました。
また、顔に傷があってもなくても、長期的関係を持つ相手として選ぶ上で、あまり差は見られなかったということです。
男性の場合、長期的でも短期的でも、顔に傷のある女性を、特に選り好みする傾向は見られませんでした。
同大学で生物科学を研究するロブ・バリス博士は、今回の調査についてこう説明します。
「参加者は男女ともに、外傷や病気による傷跡を持つ人物の顔写真を見せられます。その後、長期的関係と短期的関係、それぞれの相手として、どれくらい魅力的か評価するように指示されました。」
「女性は傷を、短期的関係には魅力的な特徴と捉える傾向があったようです。なぜなら、傷は男らしさの象徴であり、テストステロン(男性ホルモン)の分泌が活発である証でもあるからです。加えて、子孫を残す上で良い遺伝子を持っているという印でもあります。」
「しかし、傷がない男性でも、優しさという点で、長期的関係に適していると見られていたようです。」
「今回の調査結果は、これまで考えられていた以上に、我々は西洋以外の文化に共通点を見いだせるということを示しています。」
「例えば、"傷は強さの証"とは、ベネズエラの部族の文化です。この部族の男性は成人の儀式の最中、戦いを模して何度も頭を打つ行為を行うので、傷を負います。この傷を目立たせるために顔にペイントも施します。」
「傷が勇敢さの証になるという仮説は、歴史的な伝統とも一致します。例えば、西洋でも、伝統的なフェンシングでは、傷を負っている男性は勇敢で、相手の一撃に耐える強さがあったと見なされます。」
この研究は、"uersonality and Individual Differences"という学術誌に掲載されると言うことです。