先日、恋愛とセックスを科学的に分析する書籍を紹介しましたが、今回ご紹介するのは、若い夫婦の意外な実情を伝えるこんな記事です。毎日新聞から。
ED:子作りストレスで セックスに義務感?症状訴える30代増加
最近、30代ぐらいの若い夫婦の間で、セックスが子供を作るための義務行為となりつつあるそうです。そのプレッシャーから、男性がED(勃起不全)の症状に悩まされる数が増えてきているのだとか。
EDの典型的な原因としては、まず脳の疾患で神経に異常がある可能性があり、次いで、糖尿病や高血圧などの身体に負荷のかかりやすい生活習慣病が挙げられます。
また、身体の物理的な原因以外に挙げられるのが、この記事で取り上げられているストレス。
複数の原因が絡んで起こることも珍しくありませんが、セックスの義務感からくるプレッシャーがEDの原因になっているというこの傾向には、目を見張るものがあります。
記事にコメントを寄せている昭和大学藤が丘病院の佐々木泌尿器科医長によれば、同病院でも、35?39歳という年齢層が、60歳代を抑え、一番薬を処方されているそうです。
子作りとはデリケートな話題ですが、セックスレスもEDも、古今東西存在してきたもの。なぜ今になって、このように顕著な形で現れたのでしょうか?
それは、晩婚化に原因があると言えそうです。
結婚する年齢が上昇するに従って、高齢出産を避けるため、結婚してすぐ子供を欲しがる女性が多くなってきているそうです。
今の時代、昔より知識も溢れていますし、環境を整っていますから、自然と女性は排卵日の前後に張り切るようになり、それが男性のプレッシャーになっているのだとか。
特に不景気で、経済的な負担が男性に多くかかる分、男性は女性より先に疲れてしまうのだそうです。
また、最初はそれほど気にしていなかった男性も、長くその状態が続くことで、追い込まれてしまうことも。
女性も、目的を子作りだけにしぼらず、遊び心を忘れないようにしなければいけないのかもしれません。
1人目ができたあと、セックスレスになり、2人目を作るときに同じ悩みを持つ男性も多いんだとか。
どちらかというと、子作りより前に、夫婦関係の見直しが必要となりそうな話題ですね。