結婚というものは不思議なものです。法で決められた関係であるものの、実際のところは十人十色ならぬ十組十色。そこには一般的な社会通念や個性、複雑な事情が入り交じり、微妙なバランスで保たれている何かがあります。
結婚というのは本当に人それぞれだなぁと感じさせてくれるのは、特に公衆の好奇にさらされるセレブたちでしょう。その中でも特に少しずれた、それでいて独特の魅力を持つのが、アンジェリーナ・ジョリー。
かつては恋人とお互いの地が入ったカプセルを交換し首から大事にぶら下げていたという彼女。女性を交際相手に選び、レズビアンとして知られていた時代もあります。どこかアブノーマルな危うさが、その美貌をさらに神秘的なものにしています。
彼女が現在関係を築いているのが、ハリウッドを代表する二枚目俳優、ブラッド・ピット。この出会いも共演した映画を通じての略奪婚だったところが、今なおメディアの大きな注目を集める理由です。
すでにアンジェリーナはブラッドとの間に3人子供を儲けており、その前から引き取っていた養子も合わせると計6人の子供を養っていることになります。
メディアのヘッドラインに消えては現れる2人の結婚という話題。アンジェリーナはこのことについて昨年インタビューでこう話しています。曰く、子供たちの方から、結婚しないのかと聞いてきたのだそうです。
「ただ置に大きなケーキが食べたいだけでしょって答えたのよ。子供たちは映画なんかで結婚する人を見るわ。」
どうやら子供たちはシュレックの主人公とフィオナ埠の結婚を見た模様。永遠に幸せに暮らしましたという結末にはどうもアンジェリーナは納得できないようです。そして、子供たちはそのまやかしと、大きなウェディングケーキというおこぼれに気を取られているだけだ、と。
「子供たちには、家族を作ると決めたことが一番の"誓い"なのだと教えたわ。子供が6人もいるんだから、それはすでに"誓い"よ。」
と締めくくり、ブラッドとの関係は、法や誓いではなく、子供たちとの関係がつくる家族という絆で成り立っているという解釈を見せました。
2012年にジョリーとピットが交際7年目にして正式に婚約したことをピットの代理人が明らかにしました。その後約2年の婚約期間を経て2014年に結婚式を挙げて正式な夫婦となりました。
ブラッド・ピットは2006年に雑誌インタビューで「この国で結婚したいと思った誰もがきちんと結婚できるようになったらアンジーと僕は結婚を考える。アメリカの全ての州で同性婚ができるようになるまで結婚はしない」と述べてから約8年の時を経て結婚という事になります。
後の2016年に離婚申請となりましたが、アンジェリーナ・ジョリーもブラッド・ピットも周囲の意見よりも自身の結婚観、ポリシーを持って結婚に至った事が垣間見えるそんな結婚の誓いでした。