雑穀を食べるメリットとして、よく紹介されているのが、不足しがちな食物繊維をたくさん摂取できるところです。
食物繊維は、それ自体が栄養になることはありません。消化できずにそのまま身体の外に出て行くのですが、その際に長い繊維質という構造を活かして、腸内の便を絡め取って腸の掃除をしてくれるという嬉しい働きがあります。
食物繊維を食べなくなると、便秘などの困った症状が現れることは知られています。便秘は大腸ガンなどの原因にもなると言われています。
それに現代の食生活では食物繊維は不足しがちです。だから、雑穀がいいと言われているわけですね。
でも、食物繊維を取り過ぎると、好ましくないことも起きます。もちろん、何かの病気のもとになるというほどではないのですが、よく知られているのが、「おなら」です。
食物繊維を大量に摂取し、それが腸内で発酵されると、大量のガスが出ます。結果的に、お腹が張る、我慢できないほどオナラが出るなどの症状が出ることがあります。
なので、食物繊維も取れば取るほどいいというわけではなく、日常生活のことを考えると、ほどほどに抑えた方がいいです。
ただ、雑穀で食物繊維を摂取するメリットとして、匂いが少ない点が挙げられます。
動物性タンパク質や脂質によって悪玉菌が増加し、腸内にガスが発生する場合は、臭いのもととなるアンモニアなどが増加していて、臭いがキツくなります。
オナラを我慢していても身体から匂いが漏れたりすることだっております。そんなの、考えただけでゾッとしますよね。
普段から雑穀などで腸内環境を整えていれば、オナラが臭くなるということ少なくなります。逆に言えば、普段から雑穀を食べて腸内環境を整えていれば、多少肉食に傾いてもオナラが臭くならないということです。
それどころか、雑穀などに含まれる食物繊維から発生する匂いが少ないガスは、活性酸素を除去するなどのいい効果を持っていると指摘する研究もあります。雑穀で出るオナラは、いいオナラなのです。
食物繊維とオナラ
