岩手県でアワの品種改良
雑穀ブームの後押しを受けて、新しい雑穀の開発が進んでいるようですね。特に今は植え付けのシーズンなので、この話題が多いような気がします。
岩手県の農業研究センター県北農業研究所では、新しいアワの品種が開発されました。今年から種まきも始まっています。
「ゆいこがね」という名前で、名前の通り、従来種より鮮やかな黄色が特徴的です。粒が大きめで、見た目が鮮やかなので、
これからどんどん増えるであろう雑穀を取り入れたお菓子に使われそうです。雑穀米に入っていても、紫穀米と対照的な色ですから、彩り豊かになりそうです。
日本雑穀協会によれば、雑穀は加工食品も年々増加していて、パンなどの商品も増えていると言います。
パンは小麦にアワを混ぜることで良く膨らみ色も美しくなります。そのほか、天ぷらの衣に混ぜても色がきれいになると評判です。
ゆいこがねの鮮やかな金色は、自然由来の着色料としても有効活用できると見込まれているようです。
交配に使われたのは、うるちアワの「仁左平在来」と、もちアワの「大槌10」です。このあたりを聞く限り、食感でも申し分なさそうですね。
アワは収穫が早いのも大きな特徴です。頭を垂れて、一面黄金のアワが風に揺れる畑も美しいことでしょう。