味覚障害の予防に雑穀
日本食がユネスコ無形文化遺産に登録されましたね。日本人としては誇り高いことです。
日本には、一般的な「塩味」「甘味」「酸味」「苦味」に加え、「旨味」という味覚があると言われています。私たちにはなじみ深い、昆布やカツオの出汁の味です。
旨味が料理において重要な味覚のひとつと認められるに当たって、自分の国こそ食の先進国と自負していたフランスはとても悔しがったそうですね。過去に日本人シェフのインタビューで耳にしました。
舌の上を転がるたくさんの風味を味わえるというのは、日本人の特権でもあるわけです。しかし、これも近年くずれつつあるそうです。
3割の子どもが、基本的な4つの味覚のうちどれかを認識できない味覚障害に陥っていると報じられています。
原因は栄養バランスの崩れた食事や味の濃い現代食にあると分析されています。食育の重要性が近年大きく取り上げられていますが、子どものときこそ、身体にいいものを、幅広く口にすることが大事です。
雑穀は子どもの味覚障害にも効果があると言われています。特に味覚障害に影響があると言われている亜鉛不足。雑穀には亜鉛のようなミネラルもたくさん含まれています。
雑穀は食感を楽しむ食べ物。よく噛むことで食生活の乱れも改善できますし、複数の雑穀が一緒になった食品も多いので、口にする食品数も自然と増え、豊かな風味から味覚の発達を刺激することができます。