雑穀ブームの後押しで、市場にはさまざまな関連商品が投入されているようです。
佐賀県では、独自に開発した紫穀米の系統「佐賀40号」が品種登録されました。従来品種よりもさらにぱさつきが抑えられ、もっちりとした食感に仕上がっているということです。
雑穀の難点を挙げると、やっぱりこの「ぱさつき」が生み出す食感にあると思われます。だからこそ、白米が食卓のスタンダードになっていたわけですから。
雑穀に注目が集まる中で、そういった特徴を改善していくいい流れができているようですね。
佐賀40号は1998年から開発が始まりました。バリ島の紫穀米がルーツになっている「関東198号」に、半餅米の「佐賀30号」があわさって、餅米の粘りけを取り込むことに成功しました。
また、これまで収穫期が極早生に分類されていたのに対し、今回の佐賀40号では中性まで収穫時期が遅くなっており、農家が栽培しやすくなっているということです。
栽培面では病気などの耐性も付いており、生産量の増大が見込めそうです。
紫穀米の色は、眼にいいブルーベリーでおなじみのアントシアニン由来です。これから雑穀商品にも佐賀の紫穀米がどんどん採用されるかもしれませんね。