雑穀屋のかりんとう
2015年雑穀アワードで、雑穀米に混ざって金賞を受賞していたお菓子があります。
昔ながらの日本の駄菓子、「かりんとう」です。
正式な商品名は「雑穀屋のかりんとう」といって、ギフト用のパッケージも販売されています。
かりんとうは関西だと庶民の味、駄菓子という認識が一般的なのですが、関東の方は上級階級のおやつという、ちょっと高級なイメージがあります。
その歴史は古く、奈良時代に遣隋使によって大陸からもたらされたのではないかと言われていますが、なんせ歴史が古すぎて、はっきりしたことはわかっていないようです。
小麦粉にイースト菌を混ぜて水で練って、砂糖や塩で味付けして生地を作ります。その生地を棒状に整形し、発酵させた後に油でいったん揚げ、最後に砂糖で作った蜜でコーティングしたものがかりんとうです。
日本に伝わってからしばらくたつのでかりんとうは日本独自のお菓子に進化しました、この製法だけ見ると中国にも似た揚げ菓子があるそうです。
日本に伝来したときは貴族のお菓子でしたが、時代とともに庶民の味になっていきました。関東に伝わったのは江戸時代で、当時の売り出し方から再び上品な上流階級向けのお菓子というイメージがついたと言われています。
「雑穀屋のかりんとう」は、小麦粉だけでなく、大豆をはじめ、発芽玄米、丸麦、胚芽押麦、もち玄米、もち麦、もち黒米、もちきび、ハト麦、もち赤米、もちあわ、黒大豆、小豆、ひえ、とうもろこしといった16種類の雑穀が原料に使われています。
これらの原料はすべて国内産というこだわり。さっぱりした素朴な味わいに仕上がっているので、食べ出すと止められない止まらない状態になります。