雑穀人気できびの生産が伸びる
東北地方は日本のお米どころとして知られていますね。でも、最近は雑穀の人気が高まって、雑穀の作付けも増えているそうです。
特に人気なのが、黄色い見た目が華やかなキビです。キビは「黄実(キミ)」が語源になったとも言われています。
例えば、雑穀米などでいろいろな穀物をブレンドしたとき、キビが入っていると色が鮮やかで商品が映えるそうです。
キビは昔からお米と同じように作られ、ご飯やお餅にして食されてきました。いわば日本の食卓を支えてきた雑穀で、五穀と言えばその中に含まれるほど日本の主要な穀物です。
桃太郎でおなじみのきび団子も、白玉粉でできた今の吉備団子ではなく、キビからできる粉を原料にした黍団子だったそうですね。
岩手県では昨年まで作付け制限があって、需要に見合う栽培面積が確保できていなかったそうです。そのため、岩手県産のキビは2~3年待ち状態のものもあるそうです!
これだけ待ち時間が長い背景には、去年九州地方のキビが台風で不作となって、思ったほど収穫量がなかったこともあるようですね。
キビは夏から秋にかけて収穫される穀物で、ちょうど台風の季節と重なっています。
今年は制限もなくなり、収穫量が多い品種も作付けされているので、秋にはキビをよくみることになりそうです。