赤色モロコシは要チェック
雑穀が健康にいいという話は、今に始まったことではありません。食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルも多く含んでいるという特徴は、現代の日本の食生活に見られる欠点を補うにピッタリな栄養バランスです。
とはいえ、雑穀はあくまで総称なので、細かく見ればひとつひとつの特徴や栄養は違います。
その中で、これから注目を集めそうなのが「モロコシ」です。トウモロコシに名前が似ていますが、穂を付けるので実の形が大きく違います。
モロコシはイネ科の一年草で、熱帯アフリカ原産の食物です。穀物としてはコムギ、イネ、トウモロコシ、オオムギの次に多く食べられています。
イネやコムギが育たない熱帯や亜熱帯の乾燥した地域でも育つ丈夫さが売りで、今後世界規模で続く温暖化や水不足の中でも確保できる食糧として注目を集めそうです。
しかし、今回モロコシが特に注目されているのは、「赤色モロコシ」の健康パワーがオーストラリアの研究で明らかになったからです。
赤色モロコシはその名の通り、通常のモロコシより赤っぽいのが大きな特徴。この赤色はポリフェノール由来の色で、赤ワインなどと同じと言えばわかりやすいのではないでしょうか?
赤ワインが実は健康にいいことは知られていますが、この赤色モロコシもポリフェノールの抗酸化作用などでストレスや生活習慣病の原因になる諸症状の抑制に効果を発揮したそうです。
赤色モロコシはパスタの原料などに使われるそうなので、今後日本の市場に出てくれば要チェックですね。